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男女交際

男女交際のルールとエチケット

理解と尊敬と批判と
二人が互いにヒューマニストであるということ、これが男女交際の根本です。互いに人格を尊重するー男性が女性を低く見たり、また女性自身が女であることに劣等感をもったりするのがまちがいで、人間として互いに平等であるという考えに立たなければいけません。そして自分をたいせつにし、また相手の人格も尊重しながら交際することです。何度もくり返すようですが、互いの人格を尊重するためには、異性を正しく理解することがその基礎になります。昔から日本では、男性はこうあるべき、女性はこうあるべきと、一つの型があって、互いの個性を認め合う環境がありませんでした。しかし、それでは正しい交際はできません。結婚の相手はもちろん、友人としての交際であっても、相手の社会人としての値うち、教養、趣味、物事に対する考え方などの多くの面にわたって、じゅうぶん知り合い、理解してはじめて深い交際がなりたちます。相手をよく知り、判断し、批判する力がじゅうぶんでないと、男女交際をそのまま恋愛と感違いしたり、異性に対する理性を失った、盲目的な行動に走りやすいのです。
交際を強制するな
若い男性の間では、異性の友人のあることを、あさはかな気分で誇りにしたがることがあります。そのため、異性の友人をもたない者が、なんとかして相手を得たいと思い、目をつけた女性に交際を強要する場合があります。不まじめな、しつこい交際の求め方は、卑劣な不良行為と見なされてもしかたがありません。無理じいや、いやがらせから始まったのでほ、ほんとうの交際とはいえません。
イエスとノウをはっきり
自分にその意志がないのに、しつこくつきまとわれると、特に好意をもたれていると誤解したり、もてているような気持でつい同情的になったりするのでは、いかにもたよりないかぎりです。ほんとうに相手を尊重しているならば、こんな交際の求め方はしないでしょう。たとえ礼儀正しい誘いにしても、自分にその気がなければ、はっきりと断るべきものです。相手を傷っけはしないか、相手におどかされはしないか、などと心配して、ずるずると交際に入ることは、かえって相手の人格を傷つけることです。また思わぬ失敗も、そこから起こります。
たしなみを忘れない
他人に接していて、いつも快い感じを与える人は、必ず周囲によく調和する態度、広く人の意見に耳をかたむける心がまえ、率直に自分の意志を述べる態度、感情に激せず、他人に迷惑をかけず、他人の人格をいつも尊重するーこういったたしなみが備わっているはずです。服装、ことば使い、動作、すべてにたしなみある自分を表現してください。
経済的な負担はかけない
男女交際にはお金がかかるといいますが、そのために、思わぬ悪の道へ走ってしまう若い人の話を聞きます。デイトにしろ、贈り物にしろ、分相応でありたいと思います。また男女交際が、経済的な負担なしでもじゅうぶんできるように、若い人たちの知恵が働かされることを望みます。デイトのときはいつもワリカンがよいかどうかはわかりません。しかし、互いに負担をかけ合わない、明朗で率直な交際が行なわれるとよいと思います。
交際を秘密にしない
\"家庭が封建的で、男女交際ができない\"という声がありました。男女の交際を、不潔な危険なもののように思う風潮がまだ残っているからなのでしょう。しかし、どうか交際は秘密にしないでください。まして〃男女交際には秘密がないとおもしろくない\"などと、まちがった考えを口にするのはどうかと思います。\"相手をおとし入れようとするものは、必ず秘密にする\"とも言われます。何事によらず、隠しだてすることのほうがやましいことだと考えてください。たとえば相手の家を訪れたとき、門の外でコソコソと立ち話をするのではなく、ちゃんと中に入って、〃私は○○です\"と、家庭の人にはっきりと自己紹介ができなくては困ります。
アメリカのエチケット集から
男女交際の先輩国アメリカでは、教室でも男女交際のさまざまな注意を学びます。ここに、ごく若い人たちのためのエチケットを書いたものがあるので、ご紹介したいと思います。どんなふうに、彼等が教えられるのか、その一端ではありますが、興味深い点がありますので。
女性のために時間を守ること・・いちばんたいせつなことです。たとえば、八時三〇分前に髪の最後のカールができそうもなかったなら、デイトは〃八時に\"などと約束してはいけません。彼の心を静めるには:あなたに会いたくてわくわくしている彼には、一時間もあなたの両親とおしゃべりをさせておけば、じゅうぶんでしょう。多分彼は、人はそれ相当な理由があって遅刻するのだな、ということも覚えますよ。
着るものについて:たいていのボーイは、いい洋服のガールが好きです。しかし、一〇〇人の中九九人までは、高価な洋服でなく、清楚なよく似合うものをすばらしいと思うものです。きれいにつくろいができていて、まっすぐにはかれたストッキングは、曲がっている新しいストッキングより美しく見えます。
化粧について:女性の口紅やほお紅がきらいな男性はありません。といっても、それは娘の自然の美しさをより引き立たせるような、じょうずな化粧だからなのです。きつすぎる香料の匂いは、厚すぎるメーキャップ同様、いただけません。
髪について:明るい褐色の髪、白銀色の髪、黒い髪、いろいろありますが、いずれにしろ清潔な輝くような美しさが注意をひきます。あまりどぎつい作りや乱れ髪はいけません。また、あまりきれいにちぢらせた髪は、本物かな、と男性の好奇心を誘うものです。眉はあまり細く引かず、爪も長くせずに、きれいにマニキュアをすること。
映画館で:公衆の中で乱暴にふるまったり、目立ったりすることは、男はあまり好みません。大声でしゃべったり、笑ったりー彼に家にいたほうがよかったとか、他の女の子と来たほうがよかったと思わせては失敗。いっしょに劇場に入ったら、あわてて席をさがしたりせず、彼のあとに従うこと。キャンデーの袋の音をガサガサいわせたり、ささやき声を立てり、その映画のスジを説明したり、みんな好ましくありませんね。終わったとき、コートを通路で着て、他人のじゃまになるのもいけません。
レストランで:食事に行ったときには、彼が注文するのにまかせましょう。彼が払えるかどうかわからないのに、やたらに注文などして、ハラハラさせては困ります。
会話について:まず、いかにしゃべり、いかに聞くかということを知ってください。しゃべりすぎてはいけません。会話はいつでもデュエット(二人で)であり、ソロ(一人で)ではありません。特に相手のいうことを聞くのはたいせつです。彼は、いま自分に起こっている事がらを話したがります。あなたは「それほんとう?」ぐらいの相づちを打ちながら、聞いてやりましょう。彼は、あなたが興味をもってくれることに感激するでしょう。
男の子と、着物のこと、パーマのこと、料理のことなどを話さないで。また、特に次の二つのことは禁物です。「私、ヘンリー(他のどんなボーイでも)ととても楽しい時を過ごしたのよ」とか、「私、マージョリーは大きらい!」とか、他人のゴシップや批評は、絶対にいけません。フットボールや野球、その他のスポーツの話題、近ごろ見た映画のこと、山や海への旅行などについて話すのがいいでしょう。
男性のために:まず、女の子の注意をひくには、頭髪をウェーブさせたり、フットボールの主将にならなければだめだ、などと考えているなら、それはまちがいです。もっとたいせつなことがほかにあります。
たとえば彼女の心に強く印象づけるのは、ファッションショーのような高価な服ではなく、清潔でよく着こなされている洋服姿、などといったことです。いろいろな事項について考えてみましょう。
着るものについて・・・家で働くときは、無関心でもよいでしょう。しかし彼女に会いに行くときには、自動車を洗っているときのような服装ではきらわれます。よごれたシャツや泥のついたズボン、ずり落ちたソックスーみんなだめです。また、映画の中に出てくる、服装のいいギャングスターのようなまねをするべきではありません。むしろ流行より一歩遅れているようなのがいいのです。
彼女への接近について:デイトをするにはテクニックがいります。いい結果を得るためには、接近法を計画しなければなりません。二度三度::長い時間も辞さないつもりでいないとだめです。しかし、電話や、特別に書いた手紙などを彼女に送ってつごうを聞けば、彼女はきっと返事をくれるでしょう。「今晩、あなたはどうなさいますか?」などと聞くと、彼女は困ってしまいます。あなたの本心がどこにあるかわからないからです。あなたの今晩の計画についてのヒントを与えれば、彼女は着ていくものもきめられるし、どんなに喜ぶでしょう。
断られたら・・・「私の妹がハシカにかかっているので、本を読んでやるために、家にいなければならないの」とか、「私、家で書きものがあるの」「来年の春まで一晩も自由にできないの」などと、断りのことばを彼女が言ったら、それはもうあなたといっしよに出かけたくないということです。そのことがあなたのプライドを傷つけるとしても、あなたはくよくよせず、公明正大にふるまうべきです。
公共の場所で・・・女性は、他の人々にも、あなたを印象づけたいと思っているものです。そこであなたがほんとうに賞賛されたいと思うならば、公衆の面前でいかにふるまうべきかをよく心得ておきましょう。まわりに他人のいるときは、あなたのガールフレンドは、最も批判的な目であなたを見るでしまうから。あなたは尊厳な態度で、紳士的に行動すべきです。たとえば、ひじで彼女をつついたりしてはだめです。もし彼女があなたの知らない人と話しをする場合には、あなたも帽子を脱いで、うしろに控えていましょう。多くの娘たちは、彼女のお連れが、目にあまる愛情を示すことによって、公衆の注視の的になるのは好みません。あなたの腕をとらせるか、彼女の腕をとるか、どっちにしてよいかわからないときは、どちらもしないことです。また、女性と歩くときは、必ずあなたは車道の側を歩きましょう。二人の娘さんと歩くときも同じです。二人の娘の間にはさまれて歩くなんてよくありません。ドアを入るとき、階段を上がるときは、彼を先に行かせるのがエチケット。
おやすみなさい・・・あなたの最後のお勤めは、きめられた時間に、彼女を安全に送り届けることです。彼女のおとうさんが、「十二時まで」と言ったら、必ずその時間に帰宅できるようにしてあげるべきです。彼女を無理に引き止めるようなことがあってはいけません。